悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

いますぐ書け、の文章法(堀井憲一郎)

文章を書くのがうまくなりたい、という色気があった。
「わあ上手ね!」と褒められたい。投稿にいいね!がついたらうれしい。できればうーむと唸らせたい。
 
しかし筆者の結論は早かった。まさに、本の冒頭に結論があった。
■うまく書きたい、という意識をなくすこと
■そして読者の都合や立場をいつも考えて書くこと、以上。
この本はそのことを手を変え品を変え、例示しながら叩き込んでいく。
 
日記ではなくて、対象が身内や恋人でもない文章を書くのならば
文章で自己表現しようだとか、内なる自分を聞いて欲しいだとかは、おこがましい。
文章が誰のものかと言えば、読者のものなんだ。タイトル3秒で読む気にさせ、冒頭の一文7秒でひきこまなければ、読んですらもらえない。誰が書いたかなんて、問題じゃない。その文章で相手の何かを「動かす」ことができるかどうかだ。
 
「ブログは言語化の練習でして」なんて、甘ったるいことを考えてきた自分が恥ずかしいです。
でも、もし「頼まれなくてもついやってしまうことは?」と訊かれたら、自分は文章を書くこと、とこたえるしかない。そして継続力だけはあると思う。そこを頼みに、じゃあそれが資質なんだ、強みなんだと言い切りたい。
文章術の、小手先の技術でなく芯をいただけました。いますぐ、そしてこれからも文章を書き続けて、筋持久力のように鍛えていきます。