トレッキング実践学(高橋庄太郎)
もともとはネイティブアメリカンの人たちが人生の節目に行う儀式で、自然の中を一人でさまようことで、人生の新しい方向性やビジョンを受け取るというものだそうです。
感覚を研ぎ澄まし、自分の感情や五感に集中することで、新しいビジョンが開けるんですね。
規模は小さいですが、私も何度かそういった体験を積み重ねることで、他では得られないビジョンを、確かに得てきました。そしてそれに、育てられてきました。
周囲数キロに人がいないと分かっている状況での孤独
雪にすべての音が吸収されている野原
周囲360度に白しかない、漆黒しかないとき
洞窟のような岩のはざまで、自力でしか抜けられないと分かった時の絶望
日本で一般登山道としては最難関の場所を踏破したことで、熱が冷めていましたが、ビジョンクエスト、再びのモチを感じています。
そして手に取ったこの本、ハウツーではありますが哲学も感じられます。検索したら今では、新装版をアンリミでも読めるとは。限界費用ゼロ社会を目の当たりにした思いです(;'∀')
登山に興味がない方でも、へーほーふうんと雑学的にいかがでしょう、新たな世界が広がること請け合いです。