悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

歩くということ2

4時半に目が覚めたので、歩きに行くことにした。娘たちが夏休みに入って以来、なかなか自由な時間が取れなくなって歩きづらい。加えてこの暑さである。

この時期、朝はこんなに早くあけているのだな。玄関を開けたら、空気がすがすがしかった。

歩き始めは、いつものことながら体がぎくしゃくとしている。どこに違和感があるのかを意識しながら歩く。そのうち、コキコキと体が鳴り出す。あちらこちらの関節が可動域を増すんだろうな。こわばりが取れてくる感覚を味わう。

このごろ片方の股関節の調子がよくない。でもかえって、こうして歩いているとき(しばらく歩いた後)のほうが調子がよい。ということは、筋肉のこわばり、バランスの悪さが問題なんだなと確認する。

次第に体が伸びて、動きが滑らかになってくる。

整体師として、どこをほぐせば患者さんに楽になっていただけるのか?を考えたとき、(もちろん各人の主訴と個性によるんだけど)やはり体幹が重要なのだな、と思う。歩いていると、それは体感として、そう思う。では自分はどこが問題なんだろう?あれかこれかと筋肉名を思い浮かべながら意識を集中する。自分が患者として来院したら、自分はどこを特に意識して解す組み立てにするだろう。

歩くほどに体が伸び、足が前に出る。体幹の自然なひねりが効いてくる。動く→ほぐれる→さらに動ける→さらにほぐれる、というよい循環が回りだす。結局こうして、患者さんが自分に合ったウォーキング法を身につけ、実践したら、私なんか商売上がったりだな、と苦笑する。そして、いやいやそここそが、自分が目指す整体のあり方(理想だ、と思い直す。

患者さんに楽になっていただき、自己管理をお勧めして実践していただく→その方にとって整体師が必要でなくなること。私は心から、それを願いつつ整体を続けている。

山際におてんとうさまが顔を出したとたん、気温がぐんと上がり始めた。せみの声も聞こえてくる。今日も暑いぞ~。(はは)