悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

スタンフォード式疲れない体(山田知生)

「疲れとは、体だけではなくて脳からも生じる現象」筋肉に乳酸がたまるから疲れる、なんてもう古い考え方だ。ケアすべきは脳、脳からの神経伝達。その考えにはおおいに賛同できた。 それから、おおざっぱに言えば「体を大きく使う、背を高く保つ」という考え…

祝福(玄侑宗久・坂本真典)

先に読んだ鈴木秀子氏の著書の中で、祈りについての記述で触れられていた本。坂本氏の美しい、春夏秋冬の蓮の写真と、玄侑氏の小説とのコラボです。 祈りはどこまで波及するのか。人はただ結果をゆだねて、祈り、生を全うするよう努めるのみ。蓮は毎年芽吹い…

言語化の魔力(樺沢紫苑)

これも再読だけど、また考えたことを書いてみます。 起きてほしいことがベストではなく、起きたことがベストといわれます。 辛い経験をしても、実は後から振り返ってみればそれがターニングポイントになっていて、物事が好転したんだ、ということはよくあり…

血流がすべて解決する(堀江昭佳)

6年前に読んだけど再読しました。 内容は、漢方薬剤師である著者が女性の健康について語ったものです。血液サラサラとはよく言われますが、前提として「血液の質と量」が大事。いくらサラサラ流れても、それがチョロチョロだったらやはり不健康なわけです。…

奇跡のメダイをいただいたこと

2度目にお会いしたクライアントさんから、お代と一緒に「これ、奇跡のメダイです」と小さなペンダントトップをいただきました。 パリのカトリック教会、「奇跡のメダイユ教会」として知られており、そこで頒布されているそうです。メダイ・メダイユとはメダ…

臨死体験 生命の響き(鈴木秀子)

鈴木秀子氏の著作を、続けて読んでみました。 鈴木氏はシスターであり、40代での臨死体験のあとでは、その経験をもとに宗教的な思索も深めて、たくさんの著書を残しています。 ***** この世の時間的な経過からすれば、私たちは確実に死に向かって歩んで…

恋愛結婚の終焉(牛窪恵)

これは良書じゃないかな。「異次元の少子化対策」はこういう裏付けや理論のもとに、進められるといいな。読んでるかな~~客観的な統計の数字や、リアルなz世代の声に、まず圧倒された。「現役」世代の恋愛離れと恋愛・結婚観は、昭和の私のナナメ上をいっ…

悟りから祈りへ(鈴木秀子、野口法蔵)

キリスト教徒である鈴木氏と、禅僧である野口氏との共著。 宗教は違えど「実践」を重ねてきたお二人の紡ぐ文章が身に沁みる。対談ではなくてそれぞれに書き下ろした文章で、説得力がある。 私は今回はとくに、鈴木氏の思想に二点惹かれた。 ①祈りとは 私たち…

職業としての小説家(村上春樹)

今では巨匠といわれる村上氏も、「風の歌を聴け」で気鋭の新人としてデビューした時代がありました。 神宮球場の外野席でビールを飲みながらのんびりしていて、ヤクルトの選手がきれいな二塁打を打った瞬間に、天啓のように「自分にも小説が書けるかもしれな…

奇跡の人(原田マハ)

原田マハ氏、続けて読んでいます。 ヘレン・ケラーとサリヴァン先生の奇跡の物語を、明治時代の日本、しかも青森に設定しなおした物語。もう一人の重要人物を設定することで、より奥深さを増しているように感じた。この設定だからこそ私たちの胸に響く、津軽…

私とは何か――「個人」から「分人」へ (平野啓一郎)

人間の基本単位は「一個人」では大雑把過ぎるのでは、という問題提起。読み進めるほどにナルホドとうなずける。これが本当の私、こっちは仮面をかぶった偽りの私、などと分けようとすること自体が不毛なのだ。本当の自分なんていない。多面体とすらいえない…

一分間だけ(原田マハ)

これまで読んできた原田マハの作品とは毛色が違いました。軽く読めるけど、深い愛情が胸に沁みる物語。 主人公にはゴールデンレトリバー、私は元ノラの猫。私も生き物と同居することで、大きな安らぎを得ている。子どもが小さいころには、もう生きてて世話が…

親しい中にも礼儀あり 親しい中には「過敏」あり

先日こんなことがありました。 娘から、ライン電話すると言われて待っていたんだけど来なかった。 そのとき心がザワザワして、きついメッセージをやりとりすることになってしまいました。 娘からいえば、まあ要するに半分は甘え、半分は時間の感覚の差なわけ…

神・時間術(樺沢紫苑)

読書会をきっかけに読んでみました。 時間効率を上げていくだけじゃなくて、論理的に生み出して行く方法を、科学的、かつ具体的に示している名著。個々人の生活スタイルや、ひとりの人でもそのときの状況に応じて、より取り入れたいと思うやり方が変わってき…

リボルバー(原田マハ)

「たゆたえども沈まず」に続いて、ゴッホとゴーギャンの関係性を、底辺に流れ持つさ作品。 二人の蜜月的な数か月と、そのあとで起こった、ゴッホの自傷事件。自殺とされる最期のミステリー。大胆な仮説を描いており、著者が自由に想像の翼を広げて「小説家の…

八絋嶺~大谷嶺登山

日曜にマラソンで酷使した体がだいぶ復活してきたので、ふと「一日空いてるから登山に行こう」と思いつきました。これが第一の判断ミス。思ったよりも体のダメージが大きくてスピードが上がらず、加えてなんとまあ、ありえないことに、食料と水をまるっと車…