悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

応援に囲まれて

先日、大きなアートフラワー(造花)の贈り物が届いた。

学生時代に長くお世話になった、バイト先の奥さんからだった。

年賀状だけのやりとりになって久しいけれど、「昨夏開院しました」と書いたので気にかけてくださったらしい。お礼状を書こうかと思ったが、声がききたくなった。

ちょっと緊張しながら電話をかけて、旧姓を久々に名乗った。

「いやあ、店でよく肩揉んでもらってたら、本職になっちゃったねえ!」

気風のいい江戸っ子らしい、奥さんのしゃべり方は懐かしく、聞き覚えがあって、私も20代前半の気分に戻った。何より奥さんも社長さんも、店をたたんだ後もお元気で、悠々自適の日々を送っていらっしゃる様子をきけて、こちらもうれしくなった。社長さんが、往年のぶっきらぼうさで「あんたぁ、いくつになったね」と訊いてくれたのがうれしかった(年齢をきいて、後ろで奥さんが大騒ぎしてた)。

整体の師匠の施術所には、患者さんからの贈り物や思い出の品がたくさん飾られている。

殺風景だった私の施術所にも、日々勇気付けてもらえるようなものが増えてきた。友人からの鉢植え、患者さんからいただいたカード・・・そして今日、窓際に奥さんのアートフラワーが仲間入りした。そうなってきてみて、師匠の施術所にただよう温かみの意味が、わかってきたような気がする。

美空ひばりさんの歌が十八番だった奥さん。またお会いしたいです。(はは)