若杉ばあちゃん「野草の力をいただいて」より
「放射能時代を生き抜くために」の項より
なんて悲観したり、絶望したりしている人がいるけど、冗談じゃない。そんなことはない。
絶望するっていうことは、それだけ心が陰性な証拠。血が悪いから、すぐあきらめたり、絶望したりしてしまう。
陰陽は食べ物だけでなく、ものの考え方にも表れる。
見えない放射能に怯えるぐらいなら、体温を上げる食事をして、血とからだを立て替えて、ちゃんとした生活をすればいい。
日本人は、これまでずっと「モノ、モノ」「金、金」を求めて、ひとつの方向に流れてきた。
その流れから抜け出して、田舎で暮らして、昔の日本へ逆戻りすればいい。はっきり言って私には、こういう時代の方が面白い。一汁一菜の倹約の生活をすりゃ、無理に働いて金を稼がんでもいい。ここで暮らしてごらん。米とある程度のものさえ持ってりゃ、おかずは草や畑の野菜をとってきて、ちゃんちゃんと調理すればいい。人が来ても、草の料理を出してやりゃあ、だれが来ても喜ぶから。
「おばあちゃん、草って食べられるんやね」
「あたりまえやないの。今は野菜で病気をする時代やで。今の野菜には、生命力がない。草を喰って生きていかにゃ」
放射能時代を生き抜くには、絶望したり悲観したり、右往左往する前に、とにかく食べ物で血とからだを作り変えていくこと。ホンモノの食べ物を食べることで、自分を、家族を、世の中を、変えられる。
うん、今こそチャンスだよ。私はね、そう思う。