悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

2023-11-13から1日間の記事一覧

奇跡の人(原田マハ)

原田マハ氏、続けて読んでいます。 ヘレン・ケラーとサリヴァン先生の奇跡の物語を、明治時代の日本、しかも青森に設定しなおした物語。もう一人の重要人物を設定することで、より奥深さを増しているように感じた。この設定だからこそ私たちの胸に響く、津軽…

私とは何か――「個人」から「分人」へ (平野啓一郎)

人間の基本単位は「一個人」では大雑把過ぎるのでは、という問題提起。読み進めるほどにナルホドとうなずける。これが本当の私、こっちは仮面をかぶった偽りの私、などと分けようとすること自体が不毛なのだ。本当の自分なんていない。多面体とすらいえない…

一分間だけ(原田マハ)

これまで読んできた原田マハの作品とは毛色が違いました。軽く読めるけど、深い愛情が胸に沁みる物語。 主人公にはゴールデンレトリバー、私は元ノラの猫。私も生き物と同居することで、大きな安らぎを得ている。子どもが小さいころには、もう生きてて世話が…