悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

奇跡の人(原田マハ)

原田マハ氏、続けて読んでいます。
ヘレン・ケラーサリヴァン先生の奇跡の物語を、明治時代の日本、しかも青森に設定しなおした物語。もう一人の重要人物を設定することで、より奥深さを増しているように感じた。この設定だからこそ私たちの胸に響く、津軽三味線と謡いをBGMにした奇跡のものがたり。
いつもながら、フィクションの衣をまとって真実を語る、原田氏の筆力に耽溺しました。
人間の可能性や愛情って、かくも深くあれるものなんだろうな、と信じられます。お勧めします。