娘が泣いた
夕飯前に、娘が泣き出した。広告紙を細くほそ~く丸めて、「剣」を作るのがうまくいかないのだ。どんなにしても、どうしても途中で ぶかぶかに太くなってしまう。同じ組の男の子が上手にできるらしく、悔しがって泣くのだ。
新聞紙や広告紙で剣を作る。
そんな単純なことでも、コツがある。たとえばぺらぺらの紙より、ある程度厚みのある紙のほうが丸めやすい、とか。でも厚すぎると、仕上がりが太くなる。
それから、はじめが肝心で、ちょっとつばをつけてはじめると 細くできやすい、とか。
均等な力で、紙の真ん中を丸めていかないと、片方だけ太くなる、とか。
でも、それを教えるのは簡単だけど、自分で発見するほうがうれしいじゃん。
だから、私は細~く丸めた完成品を渡した後、「おしえないよ~ん」と放っておいた。
「○○くんも、きっとた~くさん作って、た~くさん紙をつかって、やっとできたんだよ」と、もっともらしいことをいいつつ・・・
それから、手取り足取り教えるのがめんどうだった(晩御飯を作りたかった)という本音もある。
そんなははのつれなさが、娘の悔しさに輪をかけたんだろう。ほんとは一緒にやってほしいに決まっている。泣かれてしまった。
正面に座って、一緒にやってみた。そしたら娘もおちついてきて、また取り組みだした。下の娘が他の遊びをしていたので助かった・・・
そのうち、娘もだんだんコツをつかんで できるようになってきた。しばらくしたら、紙を手に持って、重力で紙を引っ張るようにして(なんて考えてないけどね)丸めると、きれいにできることを「自分で」発見して、「みてみて~」と寄ってきた。
「すごいじゃん~。それはおかあさんも知らなかったね~」と持ち上げると、すごく嬉しそうな顔をした。夕飯の後も、納得するまでやっていた。とても集中力が要る作業だと思うんだけど、すごいな~。
ははも反省のできごとでした。(はは)