オン・ステージ
娘たちはときおり、気が向くと、即席歌謡ショー(私も古いね)を繰り広げてくれる。まずふすまを閉めて、「じゃじゃ~ん」と登場する。もちろん、強制拍手は欠かせない。
一人が部屋の真ん中で踊り歌い、もう一人は後ろの席(コドモ机をひっくり返したもの)でスタンバっている。
はじめはアニメソングなどを歌い、踊る。レパートリーが尽きると、作詞作曲もしてくれる。
「じゃあ~、次は~、《空はどうして青いのかな》です!」
おお、すばらしいではないか。と、ははは洗濯物たたみの手を止めて、拍手する。
そらは~、どうして~、あおいのかな~
それは~、・・・(不思議なステップで時間稼ぎ)あおいから~、あおいのよ~
と、そんな調子である。
何曲目かで、上の娘がこういった。
「次は~、おかあさんのいいところ嫌なところです」
少々どきどきしながら拍手する。
おかあさんの~、いやなところは~。
せんたくものとか~、たくさんあるところ~。
おかあさんの~、いいところは~、
カレーとか~、ぎょうざとか~、自分で作れちゃうところー、なの~。
個人攻撃でなくてよかったです。(はは)