悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

ウルトラマンの絵

友人が、だんなさんの転勤で引っ越すことになった。

彼女は、もとは子供を通じてのママ友だ。我が家の娘たちそれぞれに同級生がいて、しかもみんなそれぞれが仲がよいという、得がたい存在だ。

下の娘に、一緒に進級できないんだよ。と話をすると、

娘は「知ってるよ!」と一言。その後は姉と遊んでいた。

だから、あまり気に病んではいないのかな。と思っていたのだが、

夕飯時になってお手紙を書き出した。

それは、今まで描いたことのないウルトラマンの絵だった。

雑誌をみながら、一生懸命かいていた。

ウルトラマンって黒目がないから、描きようによってはちょっとこわい。

だけど、娘が始めて描いた ちょっと首をかしげたウルトラマンは、丁寧でしかもあんまりにも悲しげで、

私は娘たちが寝てから、眺めてちょっと泣いた。

数日後、用事があって 急にそちらの家にお邪魔することになった。

上の娘は、楽しみにしている習い事のある日だったけど、「だってもう遊べないもん」と迷いなくお休みした。

大雨の中、娘の友達は何度も外に出て、待っていてくれたらしい。

ぎゃーぎゃー遊んで、帰るときになったら

娘の友達は、傘をさして車を走って追いかけた。また遊ぼうね!と叫んでいた。

娘はしきりと、「またしばらくたったら、幼稚園に来るんだよ?」と話している。私はこの家族を、引越しの日にお見送りする自信、ないんです。(はは)