ふきをいただいた~隣のおばあちゃんの話
隣のおばあちゃんからフキをいただいた。
「沢に生えてるフキはにがいけん、これぁ作ったフキだで。さっきとってきたでさ」
「あれ、フキは重曹使わないでしたっけ」
「うん、フキは茹でりゃいいだよ。茹でといて皮むくだぃね」
「どのくらい茹でればいいですかね~」
「うん好きなだけ(笑)あとで味つけて煮るだもん、皮が剥けりゃ~いいだよ~」
「こういうの、上手に煮られるようになりたいんですけどね~」
「ううん、フキぁさあ。フライパンで油しいといて、しょうゆでも砂糖でもさ、さっと味付けて。簡単だよう」
しばらくたって、また玄関をノックする音がした。
「言い忘れた。フキゆでたらさあ、私そのまんま、鍋の中に置いとくの。葉っぱじゃないもんで、そうしときゃ柔らかくなるでいいじゃんね。ガスもったいないでさあ~」雨の中、そうわざわざ言いにきてくれた。
私はそんなおばあちゃんが大好きである。
油揚げと一緒にさっと煮付けていただいた。ごちそうさまです。(はは)