パピコを買いに
ある夜、下の娘が「今日お使い行ってきた!」と話してくれた。
「ポストに一人でお手紙出しに行ってきた!」
そうかそうか。一番近いポストは300メートルほど離れていて、手押し信号を渡った先のコンビニにある。よかったね。
「それでね、スーパーでパピコ買ってきた!」
嬉しそうに10本入りのアイスのお徳用箱を見せてくれる娘。
なんですと{%困るwebry%}スーパーはおそらく子供の足だと20分ほどかかる。
「お姉ちゃんと一緒じゃなくて?」
「うん一人で」
「自転車乗ってないよね?」
「歩いていってきたよう」
回覧板を別にして、年長の娘の初めてのお使いである。
ちちに聞いてわかったのだが、ちちはポストに手紙を投函し、ごほうびにコンビニでパピコを買っておいで・・・と100円持たせたらしい。娘は手押し信号をわたり、手紙をポストにいれ、そのままてくてくとスーパーまで歩いた。以前スーパーでパピコを買ったのを覚えていたらしい。信号をも一回わたり、いつもスーパーに行く時通る裏道をとおり、スーパーにたどりついた。
意気揚々とアイスのコーナーで探すと、パピコの大箱を発見した。これだ!
「でも100円しかなかったんでしょ?」
「なつまつりの残りがね、お財布に入ってたの~」
娘がレジのお姉さんに差し出した財布には、奇跡的に200円ちょっと入っていたのだろう。レジのお姉さんは娘を「ひとりでお買い物?えらいね」とねぎらってくれたらしいが。それにしても20分歩いてきたとは思わなかったろうな。
娘の買ってきたパピコはおいしかったです。ちょっと冷や汗の味もするか。