タキビのマナビ
うらうらと小春日和の日曜日。娘二人といっしょに、この冬初めてのたき火遊びをすることにした。
家のそばの川原でもよいのだが、流れを調整する整備がすすんだせいか、ここ2,3年流木がぐっと減った。焚き木集めに困るたき火はつまらない。そこで少しだけ車に乗って、以前ここならと目をつけていた場所に行った。
残念ながらそちらも、知らない間に工事が入っていた。来シーズンの鮎釣り人は少ないかもしれないな。
でもラッキーなことに、そこではかまどの石と焚き木が十分集められたので、さっそく作業開始。
☆本日の一言
ぱきぱきと枝を折りながら、少々男言葉で作業していたら(○○しちゃうぞう、とかね)、さつまいもを包んでいた娘がふと、顔をあげて一言
「ねえ、おかあさんってオトコ生まれ?」
オンナ生まれです、いちおう…すみません。
うまいこと火がついて、子どもたちはさっそくマシュマロを枝に刺して焼き始める。
今日は、遠火でじっくり焼くと、芯までふわふわにやわらかくなることを発見した。
そのうち大きな焚き木にも火が回り、温かさがぐっと増す。ちょっと多めだったかなと思ったサツマイモも、結局ぺろりと平らげて、娘たちはそのうち「おうちごっこ」をして遊びはじめた。上の娘は、この頃では幼稚な遊びにあまりつきあわなくなったが、今日はずいぶん遊んでいた。
下の娘は、すこし離れた場所につくった「おうち」からあまり帰って来ない。せっせとベッドを整えたりしてる。対して上の娘は、ときどき焚き木を持って遊びに来る。これは未来を暗示しているのか?などと考えながら火の番をしていた。
結局親は、こうやって火を絶やさず居ればよいのかな、などと思う。ふと顔をあげたときに、ぽつりと暖かい場所があればいいのかな。そういう安心感ぐらいが、親のできる関の山なんだろう。
そしてそれでよいのだろうな。
「火遊びしたね~」「いいんだよ、おかあさんいるんだから」「おもらししちゃうかな?」と、帰ってきました。