悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

くちなし

新聞の投稿欄で、家の中のもの・・・それこそ家具からバケツにいたるまで、すべてに購入日と代金が記入してある、という記事があった。祖父がそういう方針だったと。いやはや、すばらしい経済観念が育つことと思う。

そこまではできない。でもこのところ、モノを買うときにひと呼吸おくように心がけている。引越しをひかえているせいもあるけれど、なるべくモノを買わない、増やさない生活にシフトしていきたいと感じているから。

会計の前にちょっとだけ自分に問いかける。

それは本当に必要なモノか?

買わずに別のものを再利用したり、手作りしたりできないか?

長くもつものか?

土に返せるものか?

すべての条件をクリアするのは不可能だし、実際にはすぐに「ま、いいや買っちゃおう」となるけどね。

今日は子どもたちの靴を買った。本当に必要なモノか?必要。下の娘の卒園式が迫っているが、夏からさんざん履き古した靴しかないし、しかもこの間の日曜日に泥んこにしてしまったから。上の娘にも新学年に向けて買ってあげたかった。長くもつものか?メーカー品だからおそらく大丈夫。(型落ちで安くなっていようと、『瞬足』とさえ書いてあれば満足の娘たちに感謝!)

でも帰りに、「本当に必要ではないモノ」を買った。くちなしの鉢植えである。なぜだかくちなしの花の香りには郷愁をおぼえる。くちなしを垣根に仕立てているお宅は、きっと善人揃いである(←これは偏見)。庭に根付いたら、さぞかし娘たちが喜ぶだろう。

必要なものではないけど、心がポッと温かくなるモノもまあ、買ってもいっか。自分には甘い私です。

帰り道は行きよりもスピードを抑え目に走りました。くちなしの~、白い花~。(←またまた昭和だね)