イトイ新聞
このところ、ほぼ日刊イトイ新聞がおもしろくて、時間があるとつい閲覧してしまいます。
トップに「今日のダーリン」という糸井さんのコラムがあって、ふうむとうならせる内容が多いのですが、
このコラム バックナンバーがないんですよ。
「毎日出て、毎日消えていくコンテンツと思っていただければ」という
その潔さがよいですね。
私は凡人なので
ブログとして残す形式を、もう5,6年も続けていますが・・・
そして良いと思った記事を
ついコピペしてみんなに読んでもらいたいな~と思ってしまうところも凡です。
・ひんぱんにジャムをつくるようになって、
もう3年になるんじゃないかな。
4年かな、2年かな、どっちでもいいや。
ジャムづくりに、まず失敗というものはありません。
もともと食べられる果物を、甘く煮るだけなのだから、
これはまずいとか、これは食えないなんてことは、
基本的にありえないんです。
ただ、「焦がしちゃう」のだけは気をつけたほうがいい。
焦がしてしまっても、その焦げの部分を取り除けばいい
と思う方もおられるかもしれませんが
‥‥んなこたぁない。
焦げの臭いがジャム全体に回りますからね。
とにかく「焦がしちゃう」のだけは気をつけましょう。
「焦がしちゃう」が悲しいのは、
下ごしらえだとか、準備だとかとちがって、
「もう完成するぞ」というよろこびの直前で、
すべてが水の泡になってしまうということです。
99%できているのに、おじゃんになっちまう。
そう。ほとんど完成したも同然というときにこそ、
油断ってやつが忍び寄るんだよね。
目を離しちゃうんだな、ふっと安心してね。
その短い時間に、「焦がしちゃう」んだよなぁ。
ジャムおじさんとして、説教がましいことを言いますが、
そういえば、多くの失敗は、こんな感じだよね。
「おうちに帰ってただいまというまでが遠足」
という名言もありますけれど、
冒険的にスタートしても慎重に終われ、です。
むろん、ぼくも二度ほど、焦がして泣きました。
・ジャムづくりをはじめたばかりのころは、
とにかく「低糖度」にしようとします。
ぼくもそうでした。ある種の見栄だったと思います。
いまは、材料の重量の50%のグラニュー糖を使ってます。
世の小姑たちが、あれこれ言うこともあるでしょうが、
「おれが材料買って、おれがつくる、おれのジャムだ」
と振りむきざまに言い返しつつ、おいしくつくります。
以上、ジャムおじさんより‥‥でした。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
煮ることが好きな人間の性格って、どういうものだろう?
いや、ホントうまいと思う。言葉で生きてきた方ですな。
こんな文章を日々書き、更新していける糸井さん・・・尊敬します。