悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

おかあさんだから

娘が「おかあさん」をテーマにして作文を書いてくれた。

いわく

おかあさんは毎日朝からまちへおしごとに行っています。

どんなに遅くなっても、一緒にねてくれます。

手をつないでねてくれます。

おこるとこわいけど、やさしいです。等等…

まーずいぶんベタにほめてくれるものだなと思う。

実際には、ヤマでお休みしてる平日もあるし、朝からの予約がなければ出る時間もおそい。

いつも一緒に寝るとはかぎらない。おとうさんにまかせちゃう日もある。

もう寝なさいっ!と声を荒げる日もあるし、やつあたり気味にキーキーどなる日もある。

そんなにいいおかあさんじゃないよ。

でも子どもにとっては、母親は母親なんだよね。

自分が子どものころを思い返しててみても、両親を客観的にみられるようになるのは、まだ当分先のように思う。それまでは、世間の大人は世間の大人、おとうさんおかあさんとは違う感覚を持っていたと思う。

子どもたちはまだ、守られた幻想の中にいる。

1歳児ぐらいの子どもが、だっこされて座っている。そこから数歩前に離れても、そのまま後ろもみないで後ずさり、またすっぽりと親の膝もとに腰掛ける。

信用しきってるんだろうな、そこに自分の席が確保されていることを。

小学生にまで育ったうちの娘たちも、基本的には同じだと思う。

無条件の「私の席」がほしいことに、年齢はないだろう。

私にはもう私の席はないけど{%知ーらないwebry%}

母親として席を確保しつづけることが、今の私のステージなんだよなと、娘の作文に教わりました。

「おかあさんもっとおかあさんらしくしてよ」と、言われるよりもしみたわー。