「ニングル」読了
図書館にでかけたら「リサイクル図書」として、お持ち帰りが出来る日にあたっていました。
子どもと一緒に、ランダムに選んで持ち帰ったのですが、
なんとそのうち、じつに6冊が、北海道または小人、あるいは北海道と小人両方にかかわる本でした。
これはどういうことかしら。
倉本聰「ニングル」が刊行されたのは、じつに4半世紀以上前のことだそうです。ときおり心に引っかかっていた本でしたが、バブルを超え、大震災をこえて、やっと今読んだなあという思い。単純に小人伝説の真偽をあばく、というものではなくて、生々しく、人間の身勝手さを真正面から考えさせられるものでした。
山が植林されていった時代を私は知りませんが、今こうして山が荒れ、すこしの雨で山肌がくずれ、川が情けない姿になり、なおも林道をひろげ、けものの被害に嘆いている。そんな中でも、今の時代なりに、自分にできることを(無力としても)していこうと、あらためて思いました。