悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

自分の体でものを考える

文章を書こうとするときに、何の疑いもなくキーボードに向かうようになって久しい。電気を喰って、ナントカ線を浴びながら画面をにらんで、モノを考えることに慣れてしまった。このブログしかり、市のブログしかり。

紙と鉛筆をつかって自分の手を動かして文章を組み立てる機会が、学生時代と比べると極端に減った。

キーボードは、いくらでも削除・訂正ができるから、その便利さに甘えきっている。だから、たまに一発勝負で便箋に向かうと緊張してしまう。

それに比べれば、小学生の子どもたちは偉い。宿題の日記をこなしてきたのは並大抵じゃない。手を使ってモノを書く、ということの絶対量が違う。

ナイフで鉛筆をけずると、鉛筆によって木の質が違うのを感じる。間伐材を使っているものは、微妙に節の感覚まである。そういうことだよな、と思う。そして、鉛筆を動かしていると、いつもとは違う頭の回路を使って 物を考えているような実感がある。

今年の目標の一つは、「電源をオフにして、自分の体をつかってモノを考える」こと。そのひとつが紙と鉛筆で下書きすること、メモをこまめにとること。内容も深まってくるとよいのだけれどね。