悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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読後感を確認しようかと、アマゾンのレビューをみたら、そうとうなコキおろしかたでした。 数日前の静岡新聞に、「はだしのゲン」閲覧問題をめぐっての専門家のインタビュー記事がありました。その中にもありましたが、一部の「声が大きい」批判者が目立ち、大多数の意見が表立ってはみえにくい・・・と思います。 ネットの匿名性を威に借る、下品で無責任な暴言のやりとりは、ホントにもう…気分が悪い。 村上春樹さんとであって、もう四半世紀なんだなあ。今回の新刊はなんというか、これまでの作品のトーンが融合されて、すっきりとしたような印象をもちました。いろいろな音楽の世界を見せてくれたミュージシャンを、ずっと追いかけてきたら、ギター一本の、聞かせるステージの客席にいた、みたいな。 ま、とにかく私は、しっとりと楽しめる一冊でした。そうだよねー、人間って一筋縄じゃいかないわよね。自分のなかの薄暗い部分を、肯定できるような。