いたむもの・いたまないもの
神社さんで、秋祭りの奉納のときにいただいたお餅を、カビさせてしまった。ああ申し訳ない、と思いながら処分する。
3日間ビニールに入れっぱなしだったんだもの、考えてみれば当たり前の話だ。なんとかの切り餅とは違う。
このごろ、近所の沢の水を汲んで来ては使っていたが、これもため水だから油断すると傷んでしまう。ペットボトルで水を買ってきて、保存することに慣れてしまっていると、昔ながらの生活のように、こまめに気をくばって管理することをさぼる。
自然のもののいたみやすさを実感するからこそ、自然のものなのに傷まないものの力におどろく。
たとえば梅。梅干は常温で何年ももつ。梅ジュースで漬かった梅もそうだ。ということは、塩の力というわけでもなく梅自体に、それだけ強い殺菌力があるんだな。
それから、野草茶もそうだ。緑茶はこんな季節でも、翌日までおいたものは傷みやすい。「宵越しのお茶は飲むな」なんてきく。でも、ドクダミやカキのお茶はそれよりも、長く置いておけるように思う。緑茶の抗菌パワーは言わずもがななのに、それ以上のものがあるんだろう。
そんな力をいただきながら、生活したいものだなーと思う。ドクダミがそろそろおしまいになってきたので、ビワの葉っぱをとってきて干してます。