悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

燈(ともしび)を伝える

今週のヨモット静岡(静岡新聞 日曜版)に、大川中学校での文楽出前講座の記事が、中学生の感想文と一緒に掲載されましたね。あらためて、目の前で体感できた文楽の魅力を思い出しました。

チェックしそこねた方は、ぜひ探してみてみて~~

さて、このときに太夫さんを務めてくださったのが、豊竹咲甫大夫さんでした。

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話がいろいろですが、この方のインタビューが、9月に新聞掲載されてました。そのときの記事より転載↓↓

Q.目標をお聞かせください

一つでも多くの演目を、師匠や先輩にけいこをしていただいて継承する。そのうえで、自分らしさを作っていきたいと思っています。もともと「伝統」は「燈(ともしび)を伝える」と書きました。先人たちの燈を伝えるためには、油を絶やさぬことが大事です。先輩から伝わった燈を次の世代に伝える。そのためには、先ず自分自身のパフォーマンスが良くなければなりません。こうしたことを意識していきたいと思っています。

そうか!と目が覚める思いでした。私も、先人の暮らしの知恵を引き継いでいきたい。とは思うけれど、そのためには、書き残して形にする、のではなくて、自分自身が実現できなくちゃいけないんだなあと。たとえばばあちゃんのかご編みをフィルムに残す、のではなくて、その手触りや身のこなしや、編んでいるときの表情や手つきや、そういったことを引き継いでいかなくちゃなあと、あらためて感じた次第です。

文楽とは、ぜんぜん違うはなしだけどね(^_^;)

それでも、文楽と同じくらい、価値ある文化が山暮らしの中にあるんじゃないかなあと、思っているのであります。