田んぼ活動2016 空気の通り道を考える
写真は田んぼの師匠、Mさんのはざかけ。これから稲刈りをすすめ、2段、3段にしていこうという、やる気がむんむんと感じられます。
Mさんの田んぼ、今年はこれまでで一番出来がよいそうです。しかも、一枚の中で、とても良い部分(一粒から育った苗が、両手で丸を描いたほどに分げつしている)があります。
「土ができてきた」「コメが地(ぢ)に合ってきた」など、理由は考えられますが、Mさんはこんな話をしてくれました。
ここの段々田んぼは、畔を固めるのにコンクリを使ってある。だから、空気の通りが悪いのかもしれない。それを見越して、土に高低をつけて、水中の空気の通りをよくしてみた。
畑で、水はけを良くするように高畝にすることはありますが、
水中でそのように考えるとは・・・目からうろこ。
なるほど、私のお借りしている場所でも、今年は水路を軽くつけたのですが、
ただ水はけを良くする目的ではなくて、Mさんはそこを考えていたのか。
そしてたしかに、私のところも水路のそばは、出来がよかったのです。
「じゃああの水路、来年はもう少し掘り下げて挑戦してみようかな」というと、Mさんは賛成しつつ、もぐらの穴が開かないためのアドバイスもしてくれました。
田んぼは一年一回の挑戦しかできないから、ていねいに取り組んでいきたいと思っています。