夏の同窓会
十年ぶりに、高校の学年単位の同窓会があり、旧交を温めあった。
そのうちの一人 K君
卒業以来二度しか会っていないんだけど
一度目の時と同じように、向こうから声をかけてくれた。
大学卒業後、地元企業に就職して勤め続けている彼は、いわば王道。どんなに偉いヒトになってるんだか、さっぱり想像できないが。
私とはえらい違いなんだけど、やり取りするテンポは変わらない。同窓生って不思議です。
「まああんたは、なんつーか昔っから生命力にあふれてるから、大丈夫じゃないの?」なんて言われて
そんなゴキブリみたいな言い方しないでよ、などと笑いながらも
そうかな~ありがとうね、とその気にさせられた。
そういうそっちはどーなのよ、と話を振ると
「まあいろいろね」と、ちょっと遠い目になってから
「このごろねえ、なんつーか、空見てないなっていう感じだねえ」と笑った。
その一言が、引っかかっていて
もしlineのアドレスでもわかれば 山里の空の写真でも送ってあげたいところだけれど
そうもせずに、10年後の次回開催で、ふらりと会いたい気もする。
今回の同窓会では、
早世した同級生たちを悼む会も、同日に催された。
「じゃあ、また10年後に」と別れる時の心持は、前回とは全く違う。
酔っぱらって、「俺は〇〇の分もしっかり生きるんだー」と叫んでいた奴もいた。
家に帰り、同窓会での集合写真と
卒業アルバムを見比べて、しみじみした
次の10年を、しっかり生きようね
それぞれの生をしっかりと生きて、また笑顔で会おうね。