悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

久しぶりの映画館

娘に勧められた「トップガン・マーベリック」を観に行く。久しぶりの映画館だ。

シネコンのある商業施設は、自宅から自転車でわずか10分少々だ。中山間地に住んでいたころを思えばとんでもない立地だと改めて思う。とはいえ、普段足を向けることはないので新鮮だった。コロナ禍でもこんなににぎわっていたんだな、と軽く驚く。高校の制服を着た女の子たちが、トイレで化粧して、スカートを短く調整して、暮れ始めた街に出ていく。その中の1人に「鞄の後ろ開きっぱなしだよ~~」と教えてあげたら、「あっありがとうございます!」と礼儀正しくお礼された。

 

開始時刻少し前に着席すると、まず開演前のCMがうるさすぎてウンザリする。普段なるべく、あらゆる広告を目にしないように生活しているので余計に神経に障る。音量は調整できないし、まわりは気になるし、これなら家で観た方がいいのかな、映画館ってもしやオワコンかもしれない…などと毒づきながら、やっと館内が暗くなった。

 

いやーーー、35年前の第一作へのオマージュ感、半端なかったです。冒頭のテーマソング、鐘の音からもう、ゾーンに入ります。

安定のストーリー展開と、圧巻の映像を楽しめました。ホームシアター熱が高まっていますが、確かに今回のような作品だと、スケール感を楽しみたいのは理解できます。

 

面白いのは、二十歳前後の娘たちにもトップガンの世界観が魅力的に映っているらしいこと。特に長女は最新作のほうも観ており、帰宅後さっそく長電話して魅力を語り合いました。

 

いつもと違うこともしてみよう、と行ってみた映画館、じゅうぶん楽しめました。エンターテインメントは映画館で、じっくり系は自宅で、という使い分けも自分には合いそうに感じました。ならず者国家との対立だったり、アメリカ国旗がやたら目についたりはおいておくとして、単純にからっと前向きになれる映画もよいものでした。