悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

イドコロをつくる: 乱世で正気を失わないための暮らし方

著者の前著「ナリワイをつくる」を興味深く読んだ。ひとつの会社組織に忠誠を誓う生き方とは逆の、生活兼娯楽を大事にして、暮らしを「丈夫」にしようという提案だった。
そして今回のイドコロ。
イドコロはコミュニティとは似て非なるもの。メンバーリストはなく義務はうすく、いわば「淀み」たまたま居合わせた者同士で楽しく助け合える場所、と定義されている。今風にいえば「ゆるつな」かな?
いわば象徴的には、個人で作れるサイズの、小さい広場のようなものだと。
 
著者はイドコロを自然系・獲得系の二つにわけている。
■自然系…生活を共同する集まり(≒家族その他)友人など
■獲得系イドコロ 強い趣味の集まり 公共空間の気に入った場所など
 
小さいイドコロは、心のよりどころになり、メンテナンス場所になる。ピットみたいなものかな。
自分はどんなイドコロがあるだろう?これから作っていけるだろうと考えた。
自分の強みはその場の状況に応じて、一期一会居合わせた仲間の力を借りて前に進んでいけるところだという自負はある。「ゆるつな」を増やしていく努力、こつこつ重ねているつもりではあるけど、背中を押される本だった。