悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

恋愛結婚の終焉(牛窪恵)

これは良書じゃないかな。「異次元の少子化対策」はこういう裏付けや理論のもとに、進められるといいな。読んでるかな~~
客観的な統計の数字や、リアルなz世代の声に、まず圧倒された。「現役」世代の恋愛離れと恋愛・結婚観は、昭和の私のナナメ上をいってる。


・結婚相手として、男性は女性に、経済力を求める(50%弱)
・結婚相手として、女性は男性に、家事能力を求める(90%以上)
アル恋愛はコスパが悪い、結婚育児はぜいたく品。卵子凍結はお守り替わりでコスパがいい…等々


結婚には恋愛が必要、という固定観念を見事に論破。目指すべきは「共創結婚」のかたちであり、情熱は不要。セロトニンオキシトシン系の愛着を追及せよ、という主張は、幸福の条件を知った身にはうなずける。
具体的な提言もなんと24!
 
でも正直いって「そうはいっても」のじくじくは残る。アドレナリン系の愛着と、誠実さ、子育てシステムって相容れないんじゃないか、というわだかまりは、スパッとは解決されてません。