悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

臨死体験 生命の響き(鈴木秀子)

鈴木秀子氏の著作を、続けて読んでみました。

鈴木氏はシスターであり、40代での臨死体験のあとでは、その経験をもとに宗教的な思索も深めて、たくさんの著書を残しています。

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この世の時間的な経過からすれば、私たちは確実に死に向かって歩んでいる。

臨死体験をした人には、それは悲しく辛く、恐ろしい週末に向かって歩んでいることではなく

人間としての完成に向かって歩んでいるという 確固たる認識があるように思われます。

今の一瞬一瞬が、人としての完成につながっています。精一杯誠意を持って生きていくこと、与えられている命の尊さを味わいながら生きていくことは何より大事なのです。

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以前から、此岸と彼岸の境目みたいなところに興味をもっているんだけれど、その一つとして睡眠に関する記述も興味深かったです。彼女の言葉に触れていると、人は根っこのところでつながりあっていて、祈りや感謝で互いにサポートしあえるイメージが、だんだんとできてくるように感じました。

滋味深い本です。