悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

親不孝介護 距離を取るからうまくいく(川内潤ほか)

津波がきてから防波堤を築く人はいない」という例えを聴いてから、病気や介護といった、差し迫らずあまり気の進まない問題についても知見を増やしていこうと、自らを鼓舞しています。
 
本書は遠距離介護がだんだん本格的になってきた当人の体験談と、介護のプロとの2者による解説が交互に語られる構成です。
親不孝介護とは→→介護者が抱え込まないで、最初から公的支援を入れると肚をくくる。それによって三方ヨシの、個々のニーズに沿った生き死にを実現していける形と、私は受け取りました。
自分のケースに当てはめつつ読み進めるうちに、
・現段階でしておくべき具体策(私の場合、地域包括への連絡や介護保険証の確認など)
・親とこんな話をしておきたい。自分の振り返りも必要
・友人や部下などが介護について迷った時、個人や会社としてどう声をかけるべきか
こういったことが腑に落ちました。
漠然と不安がりつつもバイアスだらけだったことに、気づかされました。時折電話する母。支えにも反面教師にもしてきた母。彼女のこれからの日々を、100歳まで生きても明日もしもがあっても幸せなように、共に生きていこうと思えました。