悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

世界基準のヒプノセラピー入門(今本忠彦)

ヒプノセラピー催眠療法)の概要が知りたくて読みました。世界基準の、と冠しているということは、大仰で大衆受けを狙った、パフォーマンスとしての「催眠術」とは一線を画したい、ほんとうの魅力を伝えたいという熱意があると期待しました。
催眠療法の基本姿勢を、分かりやすく伝えてくれる本でした。
・顕在意識と無意識の間には、「判断のフィルター」がある。外的要因を無条件に取り込んでしまったら無防備すぎる。いわば門番の役割
・セラピストとクライアントが、ともに行う姿勢や信頼関係がだいじ
・最初にどうなりたいかのゴールを設定する
・心理トラブルを外的要因のせいにするのでなく、主体的に生きるための手助けをする
 
読んでいて感じたのは、コーチングや、私が行う整体の施術と共通する部分がとても多いなということです。最終的な答えは本人にあって、良くなっていく力を本人の中から引き出していくというところ、信頼関係が必要で、一方的にいただくものじゃなくてともに歩むものであること。方向性や目的を定めておかないと、かえって危険なところ。
プロとしての力を借りながら、あとは日常のケアが必要というところも同じですね。
 
実際、コーチングを受けながらトランスしかけて怖かったこともあるし、自分が施術中にクライアントがトランス状態になることもある。もっといえば自分自身も、ここではない世界に足を踏み込みながら施術していることもあります。
 
私自身は、機会があったら前世療法を受けてみたいと思ってます。前世診断を受けたことがあって(これは双方向ワークじゃなくて、一方的にいただくやつですね)、納得はしてるんだけど解決はしてないから(笑)
でも糸の切れた凧になっちゃうとこわいので躊躇してます。自分の感情との折り合いを訓練しながら、機会を待ちたいと思っています(^^)