悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

大阪的 (コーヒーと一冊)(津村記久子ほか)

江弘毅津村記久子両氏による、大阪に関する対談です。自分は〇〇がつく真面目な静岡人なので(自称)、関西のノリツッコミに永遠の憧れがあります。そっと柱の陰から盗み見る家政婦のように、その世界をのぞいてみたいのです。


・大阪は巨大な地方。憧れのお姉ちゃん(東京)の真似をする必死な妹(大阪)。

・茶化すときにわざわざ標準語をつかったり、受身形を使って凄みを出したりとニュアンス多彩

・大阪は「おもろい帝国」日々「おもろいフォース」の鍛錬に勤しむ。また、「おもろないハラスメント」「おもろいカースト」が存在する

・しゃべっている時に水位の調節ができる。相対的に、相手よりおもしろいことを言おうか、相手を立てておもんないことを言おうかと無意識に調整している。

・「トランプってヅラかな」って思い続けないとあかん。そしてハゲにはハゲ以上の意味がある。

 

未知なる大阪ワールド!多彩で雑多で衝撃でした。これまでの半生で関西に縁がなかったことが、めっちゃ損失に思えてきたよ。津村氏の文章も明快辻斬り調で、小説読んでみたくなりました。