悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

心に残った言葉

このごろ ふと目に留まった文章を引用します。

■この世に生まれてきたからには、人間はだれでも自分らしく生きたいと願っています。そのためにはなんといっても、揺るぎない「自己信頼感・自己肯定感」を幼いときから養っておく必要があります。

それには自分を受け止めてくれる集団が不可欠ではないでしょうか。自分の弱さを出すことができ、弱さを出しても決して笑われたり、足をすくわれたりすることなく、真剣に受け止めてもらえたとき、人は人を信頼し、自己発揮とともに他者理解への要求も芽生えます。

(4歳児の自我形成と保育~あおぞらキンダーガーデン・そらぐみの一年 岡村由紀子+金田利子)

親が子どもに与えられる、いちばん大事なものが、この「自己信頼感」かもしれない、と ぼんやり考えてきたことを、ずばり文章にしてもらったように感じました。

■嘘っておもしろいですよね。ある時期子どもが、「そんな話、嘘でしょう」ってよく言うから、「嘘だからいいんだよ」と。そうしたら子どもが学校で作文を書いてきて、「お母さんの料理」というテーマ。読んでみたら、「お母さんはカレーを作ってくれました。お母さんのカレーは、ニンジンはニンジンで集めてニンジン島という旗を立てます。お肉はお肉でお肉島という旗を立てます。お母さんのカレーはカレーの海です」って。私、びっくりしちゃってね。そんなことしたことない。先生はすっかりだまされて、「ゆう君のカレーは楽しいカレーですね。今度、先生も作ってみたい」と 書いてあった。私は腹を抱えて笑ってしまって。

(絵本作家 長谷川摂子さんのインタビュー記事より)

私も腹を抱えてしまいました。そんなお話が飛び出すようなベースを作ってきた長谷川さんがすばらしいなああと思いました。(はは)