田んぼの風景
自転車ででかける。
田んぼの稲はずいぶん伸びてきた。長雨のあとのおひさま、ありがたいのは人間ばかりではないのだな。ここぞとばかりに葉を広げているのだろう。
下の娘が、「なんだか田んぼが、新しくなったみたい」と言った。かくも稲は、日々生長している、ということだろう。
そんな緑の海の中で、アオサギが、すっと首を伸ばして立っていた。
カエルを狙っているのかな?じっと動かない。
「かかしかと思ったよ~」と、今度は上の娘。
かかしはもうちょっとあとだねえ、今年はどんなか楽しみだねえ。と話しながら、通り過ぎる。
毎日農作業をしているおじいさんがいる。耳が遠いらしく 返事が返ってこないので、言葉を交わしたことは少ないが、日々働いている姿には教わるものが多い。
今日も田んぼに腰をかがめて、ゆっくりと歩を進めながら 草を抜いていた。
夕べの教育テレビで、ある知的障害者の施設で 農作業が取り入れられている事例をあげていた。田植え前の泥んこの土に、生まれて初めて足を入れた少年の、生き生きとした表情が印象的だった。
土に教わること、多いです。(はは)