悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

やっぱり逃がしました

懸案のかぶとむしくんですが

どうも動きが鈍く 飼育ケースの壁を登りたそうにしている様子。バナナの皿に載せてあげても、つるつる滑りながら降りてしまうのを見ていたら 悲しくなってきました。

ケースから出して手のひらにのせたら、キイキイと鳴いて すごい勢いで腕をよじ登り始めました。

無理やり戻すと、とたんに動かなくなる。手足のするどい爪が、プラスチックの壁をこする音は、ものがなしい。

「やっぱり帰りたいんじゃないかなあ」

「○○、もう逃がしたくなってきた」「△△も」

どうせだったら、夜行性だから夜のうちに逃がしてあげよう、と決まりました。懐中電灯を持って、以前おおきちゃんを逃がしてあげた茶畑へ向かいました。

今回は、なかなか飛びませんでした。

もう9時近いので 近所への気兼ねがあるし、懐中電灯に虫が寄ってくるし だったのですが、かぶとむしは手のひらを行ったり来たり、腕を下がってきたりで、なかなか心が決まらないような様子でした。

私「がんばれ」

上の娘「がんばれ」

私「大丈夫だよ、キミなら飛べるよ」

上の娘「○○(自分の名前)は飛べないけど」

そのうち、お尻をひくひくと動かすようなそぶりをし始めました。

外側の大きな羽を開こうかどうしようか、迷っているように見えました。

懐中電灯の光の中で、ぱかりと羽を広げて、またまた不恰好に、かぶとむしは飛んでいきました。

「さよーならー」「おおきちゃんによろしくねー」と、またまた合唱しました。

残された飼育ケース。

下の娘「なんだか森みたいだね~」

上の娘「バナナはどうするの?」って、夜中に食べるなよ。(はは)