朝の風景
そろそろ着替えなさい、と声をかけようとしたら
あれ?娘たちがいない。
もこもこと動いている布団をどけたら、ふたりで抱きあってた。
「ちょっと~なにしてんのよ~
チューしてたんじゃないの~?」
「違うよ。今ねえ、△△ちゃん(下の子)の鼻のにおいかいでたの」
どれどれ。なるほど、下の娘の鼻って、こんなにおいだったんだ。
なるほどなるほど、とお互い鼻のにおいをかぎあう。くんくん。
フシギなもので、娘たちの体臭はそれぞれ違う。赤ちゃんのころから、違う。
「おかーさんはどんなにおいかな~。(くんくん)あっ、チーズのにおいだ!」
「おべんと作ってたからでしょ。(ホントはつまみ食いのにおいだ)玉子焼きとソーセージのにおいもするんじゃないの?」「ホントだ~」
ちょうどお弁当の日でよかった~・・・
「どれどれ~」と、下の娘もまねっこしてにおいをかいでいる。でも、鼻息を荒くしているだけなので笑ってしまう。
「おとーさんはどんなにおいかな~・・・おとーさんくさ~い~」と、まだ眠っているのに、かわいそうなちちであった。(はは)