悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

プレッシャー

NHKの《プロフェッショナル 仕事の流儀》をみた。今回は宮大工の菊池恭二さんだった。

重圧と向き合い、プレッシャーを乗り越えてこそ自分のものになる、という言葉が重く響いた。

「プロフェッショナルとは、いつも前向きに物事を考える新人だと思う。いつも新しい考えを追い求め、私は新人だよという意識をもつ。それがプロだと思います」

私は見習い整体師で、自宅で少しずつ施術をしているが、先日それまでに経験のない、条件つきの患者さんを診ることになった。

予約を受けたとたんに怖くなって、私にできるか?手に余るんじゃないか?どうして受けちゃったんだろ?と自問した。先生方にあきれられるくらい、しつこく質問した。

当日までずっと緊張していた。

後でふりかえれば、そんなに緊張しなくてもいいと思うくらいのものだが。

「でも誰も、やめておいたほうがいい とか お前には無理だ、とは言わなかった」と、自分に言い聞かせていた。

ちちは、「越えられない試練は、与えられないっていうから」といってくれた。

ある先生は、実地に役立つアドバイスを たくさんくださった。

ある先生は、「大事なことは、まず手を当てるっていうことだから」と諌めてくださった。

その患者さんの、3度目の施術が昨日だった。前回の施術後に症状が改善して、あきらめかけていた行事に参加できた、という。

これからも定期的に来たい。自分はしろうとだから、自宅でできる運動も教えてほしい。と、前向きにいってもらえた。

最初のハードルを越えられた、と思った。そんなふうに、いわゆるWin-Winの関係が築けたことが、われながら嬉しかった。

でもまだまだだ、と思った。その患者さんも、そのほかの患者さんも・・・先は長いだろう。おごらず一期一会、取り組んでいこう。(はは)