心に響くことば
用事があって帰省し、姉の経営するお店に寄ったら、額が飾ってあるのに気づいた。
書家の先生にお願いして、書いていただいたのだという。
①「力いっぱい あとはその日の風まかせ」
実家の玄関に長いこと掲げられていた言葉だ。古びた壁飾り。いつからあったのか知らない。現物は、取り壊しになる前にいっておこうと入ったとき、そのままになっていたので、私がもらってきた。
今は我が家の玄関にかけてある。姉も本当は欲しかったかもしれない、今度見せてあげよう。
あとで気づいたのだが、裏に、「必勝 ○○大学」というお札が貼ってあった。私の母校である。たぶん亡父だと思う。
②「人生楽しく 泣いても一日笑っても一日」
これは姉の好きな言葉だそうだ。じつに姉らしい。
もうひとつ、お願いしたけれど書家の先生が一文字間違えてしまい、飾れなかった言葉がある、と姉が教えてくれた。お父さんの枕元にあったんだけどね。飾り文字で、こんな言葉だったんだ。
③「人を大きく、己を小さく。腹を立てずに、気を長くして」
大きく「人」、小さく「己」。「腹」という字は横向きで、「気」は縦長だった。そういわれて、私も懐かしく父の枕元を思い出した。
なかなか会えない姉である。ずいぶん生活環境も性格も違う。でも、父が残してくれたものは、共にあったな、と感じて、うれしかった。(はは)