悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

できること できないこと

小学校で懇談会があった。担任の先生からひととおり話があった後、周りのお母さん方で雑談する時間がもたれた。

そのなかで、「帰宅時間をどうするか」という話になった。秋の日はつるべ落とし、あっという間に暗くなってしまう。だいいち、まだまともに時計も読めないのだ。友人宅で遊んでいるならまだいい、家の人に一声かけておけば、帰りを促してもらえる。でも屋外では時間の感覚がないし、5時のチャイムが鳴ってから家に向かうのでは、もう帰り道が暗い。

さすがに1年生で携帯をもっている子もいない。自転車もおぼつかない。どうしてる?おにいちゃんのときはどうだった?時計をもたせる?などなど、お母さん方の心配は似たり寄ったりだった。

通りかかった担任の先生にも、お子さんどうしてました?と尋ねてみると、いろいろと具体的なアドバイスを下さった。でも、どうしようもない部分もあって、結局は先生も「私は、祈ってました」と笑った。みんなも笑って、「じゃあ、祈るってことで」と懇談会は終わった。

そして昨日の夕方、小学生が刺殺される事件が起きてしまった。住宅街で、自宅前で。暗くなってきたら家に入りなさいよと、被害者の女の子の母親だって言っていたろう。でもその、どうしようもない、守りきれない部分で事件は起きてしまう。その可能性がある。

こういう事件が起こると、また体が萎えてしまう。祈るしかできない、親の無力を感じる。

今日も無事に、娘が帰ってきますように。忘れ物したっていい、家に帰ってきてだらだらしていても怒らない。ただ無事に、帰ってきますように。(はは)