悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

だいくとおにろく

以前このブログでとりあげたことがあるが、林明子さんに「こんとあき」という絵本がある。先日随筆で、こんなものがあった。

「娘と新幹線に乗った。停車中に売店に走った娘は、ぎりぎりの時間に席に戻ると、ニコニコ笑って『こんとあきみたいだったでしょ』と言った」・・・というもの。

娘さんといってももう大人で、小さいころに読んでもらい、自身も子どもに読み聞かせている絵本が、そんなところで話題になった、というわけだ。

内輪ウケに近いかもしれないけれど、そういうふうに日常の中で、絵本の世界が浮かぶのは、やはり幸せなことだと思う。

いつだったか、家族でプールに行ったときの事。

ちちは娘のそばにぶっくりと浮かんで、「おいだいくどん、そこでなにをしておる~」といった。

すると娘はちょっとひるんだが、

「おにろく!」とさけんだ。

するとちちは、「きいたな~っ」と、ぶくぶく沈んでしまった。そんなことを、2,3度繰り返しては笑っていた。

☆ちなみに私は、早々に上がってプールサイドで眺めていた。ノリの悪いははです。

aisbn:4834000850だいくとおにろく。ちちはこのお話を愛してやまない。福音館の絵本は松井直さん再話・赤羽末吉さん画のゴールデンコンビで、何度も何度も娘たちに読み聞かせた。私もこのお話は好きで、保育士の資格試験のときには「語り聞かせ」の課題に選んだ。

娘たちも小さいころは、おにの場面で怖がったりしちゃって かわいいもんだったな。今ではすっかり飽きてしまったが、ときおりよみかえすと、やはり聞き入っている。う~ん、不朽の名作ってこういうものですよね。(はは)