悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

さんにん・まじょの薬作り

下の娘が幼稚園から、いちごジャムをお土産にいただいてきた。

園児の親戚関係でいちご農家さんがいて、毎年いちご狩りやジャムをふるまってくれるのである。

静岡ですね~。

そういうわけで、冷蔵庫に、以前買ったいちごジャム・私のつくったいちごジャム・お土産ジャムが並んだ(ありすぎだっつーの)。しかも、昨今いちごが名残の季節で、だいぶ値段が下がってきた。スーパーで特売ジャム用いちごをながめていたら、下の娘が作りたいと騒ぎ出した。

はいはい。あって困るようなものじゃないしね♪

・・・私は時折、常備菜や保存食を作りすぎる悪癖をとめられない(しかも食べ切れなかったりする)。

いちごを、まずはそのまま水を入れずに煮る。すると、水分が出ていちごが白く煮上がる。

そこへ重量半分の砂糖を入れる。いったん静まり、再び煮立つとアクが立つ。丁寧にすくうと、色よく仕上がる。

その間にいちごに、不思議と色が戻っていく。

そこからは比較的強火で、焦がさないように煮詰めていく。レモン汁をたらして出来上がり。熱湯消毒したビンに、熱いうちに詰める。あっという間に鍋やしゃもじにこびりつくので、手早く洗い上げる。

煮上がるまでの一部始終を娘たちと眺めた。

「おつゆたくさん。ジュースにすればいいじゃん」「まだ甘くないよ~」

「あっお砂糖入れさせて!」「ほんとだ、泡が出てきた」

「熱いからアクとるのはお母さんね」「混ぜるのやらせて!」

「ほんとだ~いちご赤くなってきた~」

ふつふつと泡立ついちご。

「何かさあ、魔女がお薬作ってるみたいだよね」「ヒーッヒッヒッヒ」

「三人・魔女だねえ」

「そういうお話つくってよ。三人・魔女の薬作り」

「ある夜、森の奥から甘ーいにおいが・・・」「待って!じぶんで考える!」

「ヒーッヒッヒッヒ」

そして魔女の子分ふたりは、しゃもじを両側からべろべろとなめましたとさ。おしまい。(はは)