悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

ガソリンスタンド考 その2

そんなことを考えた 仕事場からの帰り道、事件は起きた{%最悪webry%}

原付のライトが切れちゃったのだ!上目も下目もつかない。大通りを外れた住宅街は真っ暗。トロトロと走って、ようやく一番近くのスタンドに入った。

「そりゃウチじゃ直せないなあ。電球だからね。バイク屋なら治してくれるけど」と言ったあと、おじさんは黙々と給油を始めた。

「どこか近くに、バイク屋さんありますか」

するとおじさんは、おじさん2号と話し始めた。「あそこなんだっけ、線路沿いの。ヤマハだっけ、ホンダだっけ」「やってるかどうかね」そして「わかんない!」と、それっきりだった。

おいおい、私は困っているんだぞ!と思ったけど、やっぱり出車案内もしてくれなかった。

迷ったけれど、今から当てもなく探すより、家の近くの 修理工場も兼ねてるスタンドにいこう、と決めた。そこは、いかにも車いじりが好きなんです、という表情の従業員が多い。なんとかトロトロと時間をかけて、スタンドにすべりこんだ。

金髪の若い従業員に「直してもらえます?」とたずねたら、「大丈夫ッスよ」と一言。

「あ~よかった!」と思わずため息をついたら、にいちゃんはニカッと大口開けて笑った。「これじゃ、ぜんぜん見えなかったでしょ。大変でしたね!」

店内で待っている間、10分くらい、給油する他の従業員たちを眺めていた。年配の従業員は、バイクのメーター部分とサイドミラーをタオルで拭いてた(そんな事するの、初めてみた)。そして、つかつかと工具入れに歩いていって、なにやらレンチを持ってきて、サイドミラーの緩みをなおしていた。

たいていのお客さんと、笑って二言三言、会話しては送り出していた。

うちのとうさんが元気だったら、今もああやって現役だったりして。と考えたら、ちょっと泣けた。

「前ブレーキの利きもなおしときました。ちょっと変わっちゃってるかも知れないけど、気をつけて」と、金髪にいちゃんはバイクを引き渡してくれた。

もうここでしか給油しないからね。と、私はオットに熱く宣言しましたよ、ハイ。(はは)