2CVに乗りたいな
通勤途中、シトロエンの2CVが走っているのを見つけた。私はこの車になぜかひかれていて、つい「あ、2CV」と意識が向く。
黒とワインレッドの渋いツートンカラーで、ナンバーは懐かしの二桁だった。全体的に大事に乗っているんだろうな~という印象を受ける。しかも(悪名だかき)枯れ葉マークがしっかり貼ってある。
原付からちらちら伺うと、大柄な初老の男性とその奥さんらしき人だった。天井に頭をつきそうなぐあいで、ニコニコしながら話していた。
ちょっと記憶があいまいだったので調べてみた。
1948年発表のフランス国民車。生産停止からもう20年になるらしい。この車の開発コンセプトはこんな具合だ。
50kgのジャガイモ又は樽を載せて走れること
60km/hで走行できること
ガソリン3リッターで100km以上走れること
荒れた農道を走破できるだけでなく、カゴ一杯の生卵を載せて荒れた農道を走行したとしても、1つの卵も割ることなく荒れた農道を走れるほど快適で乗り心地がよいこと
価格はトラクション・アバンの1/3以下
車両重量300kg以下
もし必要とあれば、奥さんでも簡単に運転出来ること
スタイルは重要ではない
ジャガイモや卵の話にえらく感心したのを覚えている。
そして実際、フランスでは随分乗りこなしたような2CVをたくさんみたし、その運転手の多くはカリフラワーのような頭のマダムだったな。
2CVの愛好者のページがたくさんあった。知り合いにも乗っている人がいて、一度乗ってみたかったけどその男性とはお近づきになれなかった(それを理由に近づくわけにもいくまい)。
でもなんだか、好き好んで2CVに乗ろうという人に、悪い人はいないんじゃないかな~とぼんやり思っている。偏見だよね~。(はは)