悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

駄菓子屋再発見

おたのしみ会のために、お菓子を人数分注文するのを引き受けた。

教えてもらった、昔ながらのお菓子屋さんへ初めて入った。間口が狭く、どちらかというと古本屋さんのような風情。よくみたら店頭には、模造紙に子供が研究発表用に書いたような文字で「おいしいよ!」などと宣伝文句が躍っている。そして「○○小2年○組のみなさんがかいてくれました」とある。

店内にはところせましと駄菓子が並び、袋菓子には店主の文字が付けられている。「懐かしいネ しるこサンド 150円」「つい食べすぎチャッタ 柿の種105円」「昔ながらの美味しさ ソースせんべい 210円」などなど…。小学生が何人か真剣に商品を選んでいる。よく見ると70代の店主は、こどもにはちょっとしたくじを引かせている。両手いっぱいの駄菓子をかかえた少年には、「あ、ちょっと袋!」差し出されたのは白い買い物袋…ではなくあめの空き袋だった。

詰め合わせを人数分たのんで、ひきとりの日にちを決めた。

「中身はどうする、おまかせ、それとも選ぶ?」「あ、おまかせします」「よしきた」ちゃきちゃきと話をすすめて、個人的に買った分のお菓子をちょっとおまけしてくれた。

神社の仲見世通りにあるその店は、一昔ふた昔まえにはどんな風情だったんだろうな~と思った。一銭菓子でも売ってたんだろうか。なんだかファンになってしまいそうなお店でした。