地域の宝物
先だっての日曜日。朝のあれこれを片付けている最中に、ご近所のおばあちゃんがやってきました。
「こないだの約束、今日でどうかって聞いてみたらいいっていうもんで。こっちの都合をききにきただけどね」
おばあちゃんの兄に当たる方は地域の長老で、お祭りの重要な役割をずっと務めてきた方です。手仕事もたんねんな方で、彫り物やかぶり面は玄人はだしの腕前と聞いていたし、写真で拝見したこともありました。それを見せていただけるよう頼んでみるね、と、お茶摘みのときに話したのを覚えていてくださったのです。
この面をかぶって登場されたときには、その福福しさにおもわず拍手してしまいました。{%笑いwebry%}
彫り物の数も多く、また寺子屋の手書きの教科書なども残されており、地域のホームページのほうにアップできればな・・・と思っています。
もうひとつだけ
竹やアオキ(だと思う。呼び名がちがうけど)をくりぬき、漆を塗るところまで自分でしたという笛。祭りの笛が上手になりたくて、その昔はみな自分で手がけたらしい。
私も和太鼓クラブで笛を吹くから、とても惹かれます。その技術、なくなってしまうのかな・・・惜しい。女性でもおしえていただけないかしら。
ちなみに
おばあちゃんはつるで籠を編む名人と知りました。
「やっぱりフジですか」
「いやいや、クズでできるよう。あんたっちの隣でいっぱい取れるら。乾かさんでも、その場でとりながら編むのが一番」
広場に椅子を出して、おばあちゃんと向き合って、クズのつるをとりながら編む・・・なんて素敵な光景(うっとり)。お茶の季節が無事に終わったら、ぜひ実現したいです。