紳士とオバケ氏
下の娘が、机に宿題をひろげつつ、チラチラと本を読んでいた。コラっといったものの、夢中になっている様子でやめようとしない。
そのうち、「おかあさん、コレすごくおもしろかった」と寄って来た。
たかどのほうこ;作 飯野和好;絵
ヲヲ、ゴールデンコンビではないですか{%キラキラwebry%}{%キラキラwebry%}
物語は一人暮らしの紳士 マジノ・マジヒコ氏の、その名のとおりの規則正しい日常生活の描写からはじまる。もうそこから、笑いがとまらない。作り込まれたキャラクターにひきこまれて、ついくっくと笑っていたら、娘が嬉しそうにまた寄って来た。
「ねっ面白いでしょ~!」
結局夕飯前に、げらげら笑いながら読みきってしまった。娘に本を薦められて、こんなに面白いのは初めてだったな。
「たかどのほうこさんの本、図書室にいっぱいある?」ときいてみたら、
「・・・あると思う」と真剣なまなざし。やさしいのも難しいのもあると思うから、読めそうなのから借りてきてごらんと話しました。
そのうち、家の本棚の「高楼方子」さんが同一人物だって気づくかしら。
紳士とオバケ氏、おすすめしますよ。