悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

一人暮らし

甥っ子が去年から、親元を離れて生活し始めた。

正月におたがい帰省したとき、私がお土産にしたお茶を下宿に持って行く、持って行かないという話になった。

お茶がめっぽう好きなのに、急須がないという。

「お茶そんなに好きなんだから、急須ぐらい下宿に置いときなよ~」

「だってめんどくさいもん、ゴミになるのが」

寮に住んでる友達の所で飲むから、持ってく。そう言いながら食卓を立った甥は、流しに茶碗をさげて、ついでに納豆のヨゴレをちょっときれいにした。

おばちゃんはそういうところを、よく見ている。そしてエライ!と心の中で誉める。一人暮らしをしているだけのことはあるのだ。

それからひとしきり、一人暮らし談義に花が咲いた。

運転免許をとったが、オヤはなかなか一人では運転させてくれない。

下宿の方にいれば、友達の車を乗り回してるのに、心配し過ぎなんだよなあ。

お金がなくて、小麦粉でホットケーキばっか食べて体をこわした話。

あるよね~。私も財布を落として、次の仕送りまで、工場屑のカステラばっか食べてたことがあるし。

「でも主食として、一食分が一番安上がりなのは、スパゲティじゃね?」「あ、わかるわかるソレ」なんてもりあがっているのを、娘がじっと見ていた。

あとから、「○○くんとかーさん、今まででいちばん仲良い気がする」と言ってました(^-^)

先日も患者さんが、子どもに一人暮らしはさせるもんだ、と話してくださった。

ウチはまだ先の話だし、いや~想像しただけで心配だわ。でも自分が好き放題してきたから、娘がどんな道を選んでどんな場所に住むと言いだしても、文句は言えたもんじゃない ははであります。