つる編み 準備編
先日、なりゆきにしたがっていたら、
90歳代のおばあちゃんお二人と一緒に、つるをとりにいく話になりました。
おばあちゃん達は、場所は知っているが、わざわざ車で連れて行ってもらうのは遠慮で、「あそこにあるだがなあ」と、5年ほど思っていたという。
私は車は運転できるが場所を知らない。利害が一致したということです。
教えてもらった山中の横道をいくと、地元ではアオト・トヅルと呼ばれるつるが、するすると山の斜面を這っていました。
おばあちゃん、用意の剪定ばさみを取り出す。3人、無言夢中でつるをとる。
しばらくしてから 足場の悪さにハッとして、杖をついていたほうのおばあちゃんが転げていないかと思ったが、何のことはなく慣れた様子で、つるを丸めていました。
考えてみればこの方、
私が生まれたときにはもう、50台にさしかかっていたのだな。と、ふと思う。
「○○にざるをひとつ、作ってやろうと思ってな」
「△△ちゃんは、こういうことはしないな」「しないなあ。やっぱり、おれはむかしっからやっていたから、やってみたくなるだな」
「おれは上等なあそびはできんわ。根っから、やまんばだな」
そう話しながら、息も切らさずに山道を戻りました。
「ああ今日はよく遊んだ、寝つきがよいわ」
「そうだな、あとは寝るだけだ」(※←5時には寝るという噂)
「明日は一日休むだ」「おれもあしたは医者の日だぁ」
後部座席でそう話す やまんば2人。ああ、やまんば学校に入りたい。
この日の 午前中にも面白い話があったのですが、
そっちは、来週「杜の里」のほうにかきます~。