悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

芙蓉の人 新田次郎

夏にNHKドラマになったものの原作ですが、 患者さんに薦められて読んでみました。
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ウィキペディアより) 明治25年、日本の気象予報を正確に把握するために、富士山の山頂に観測所を設置しようと、野中到は富士山に登頂し、冬の寒さに耐えながら気象観測に力を尽くす。この物語は到と、彼と行動を共にした夫人・千代子との夫婦愛と、気象観測に情熱を注いだ人生を描いたノンフィクションである。 富士山測候所での実体験がある新田次郎氏が、思い入れ深く描いたことが、あとがきからしのばれました。ヒートテックなんてなかった明治の時代に。しかも封建社会の真っただ中で、子どもをおいて嫁の仕事もさておいて。「御国の為と聞くならば…兎にも角にも登山せばや」どうあってもと一念を貫いていく、夫妻の情熱に打たれました・・・。ドラマも再放送を楽しみにしよう。