おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
村上春樹さんの本は、ノルウェイの森以来 堅いものも柔らかなものも、ぼつぼつと読み続けてきました。ときどき「ああ、春樹さんが足りない」と禁断症状があらわれて、何をおいても読みふける一夜を過ごす・・・しかし、歳と共にそんなのも減ってきたかな。
久しぶりに氏のエッセイを読みました。前書きがまた、味があります。
僕は本職が小説家であって、エッセイは基本的に「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと考えています。でも世の中には「私はビールが苦手で、ウーロン茶しか飲まない」という人もたくさんおられるわけだし、もちろん手を抜くことはできない。いったんウーロン茶を作るからには、日本で一番おいしいウーロン茶を目指して作るというのは、物書きとして当然の気構えです。
自分流をごりごりと押し通すことで、文章の作法を学んできたという氏。思えば私がこうして、ブログに時々の思いをつづってこられたのも、村上さんの影響があったかなあ。
読みながら、フフフと笑う部分はたくさんあったのですが
面白かったのが「いわゆるミート・グッドバイ」
長島茂雄氏が、肉離れのことをこう呼んだ。ほんとかな・・・というエピソードから端を発していますが、
娘にその話をすると、
「でも、〇〇くん(同級生)も、肉離れのことミート・バイバイって言ってたよ~~」
恐るべし〇〇くん、長島茂雄さんと同じ発想をするとは{%困るwebry%}将来が楽しみな逸材かもしれないな~。