患者さんに薦められて読みました。
満州・
関東軍の特攻は、あまり知られていなかったということです。なぜ
終戦後の20年8月19日に、しかも規律に反して妻を載せて、20代前半の一兵卒は特攻に旅立ったのか。
まったく得意分野でないし、自分からは手が伸びなかったと思うのですが、
「読んで後味は悪いよ。でも、読んでおいた方がいい」と言われて。
本人の足取りと、歴史的背景を丁寧に追ってあるので、
時代のうねりや、民衆の絶望感などがしんしんと迫ってくるような文章でした。
これは・・・ずっしりと一読の価値あり。